【ドローン点検】AI解析による修理費算出サービスが登場

エアロボティクス株式会社と東京海上⽇動が、ドローン撮影とAI解析による損害調査・修理費を迅速に算出する取り組みをスタートさせました。

世界で最初に⽶連邦航空局から認められたパイロット不要のドローンソリューションを開発したAirobotics K.K.(エアロボティクス株式会社、本社:イスラエル、社長:ラン・クラウス、以下当社)は、東京海上⽇動⽕災保険株式会社(本社:東京都千代⽥区、取締役社長広瀬 伸⼀、以下「東京海上⽇動」)と連携し、ドローンで撮影した複数の画像を⼈⼯知能(AI)で解析することで、迅速に損害調査から修理費の算出までを⾏う取り組みを2019年6⽉より開始することを発表しました。

AI解析による調査と査定とは?

まずこの取り組みの主な対象は、企業が所有・管理する⼯場や倉庫などになります。
ドローンで撮影した⼯場や倉庫等の空撮画像を繋ぎ合わせて、正確に損害箇所や損害状況が把握できる画像データおよび3Dモデルを作成。
作成したデータを解析し、具体的な損傷状況や損害額を迅速に算出、Airoboticsのデータ解析プラットフォームを⽤いることで、これまで⼯数がかかっていた、調査から修理費の算出までを、正確かつ迅速に⾏うことが出来るようになりました。

加えて、クライアントからの同意の基に撮影した⼤量の画像データ、及び損害鑑定⼈等による画像診断結果をAIに学習させることで、精度の向上も可能です。

これまでは、東京海上⽇動の損害鑑定⼈による調査で、通常1ヶ⽉程度かかっていた保険⾦のお⽀払い期間を⼤幅に短縮することが出来ます。

また、多くの箇所で同じタイミングに調査が必要となる広域災害発⽣時においても、今回の取り組みにより、迅速かつ多くのお客様の物件に損害調査を実施出来るようになります。

AiroboticsのCEO兼共同創設者、ラン・クラウス氏は、以下のようにコメントしています。

当社のデータ解析プラットフォームを通して、⼯場や倉庫の損害状況をデジタル化し、AIが解析することにより、効率化に寄与できる事を光栄に存じます。
今まで⼈⼒で⾏われていた多くの業務を⾃動化してシームレスに提供し、損害状況の把握や修理費の算出を⾏います。業務フローに直接組み込むことで、ドローンの空撮データの使⽤を⼀般化し、⽇々の点検や災害時の復旧活動に不可⽋な要素となる事を⽬指します。

またAiroboticsのChief Revenue Officerである、リック・ベーカー氏は、以下のようにコメントしています。

当社は、ドローンはデータ取得の⼿段に過ぎず、⼤量のデータこそが成⻑ドライバーであるという強いビジョンを持っています。
当社のAI搭載データプラットフォームにより、従来の点検・防災管理の⼿法から、リアルタイムに近い正確なデータを使⽤することで、より積極的で計画的な運⽤が可能になることを期待しています。
今後、個⼈の住宅・家屋等の被害に対しても、本取り組みを応⽤出来るか、検討してまいります。

Airoboticsが提供するパイロット不要のドローン。エアベース内部の ロボットアームがバッテリー交換およびペイロード交換を可能に。

今までの点検といえば、通常はしごやロープを使って家屋や工場、橋や鉄塔などといった、時には高所や危険地帯にある対象物を人の手によって調査してきました。
ですが、それはやはりいつも危険と隣り合わせで、人件費も時間も相当かかります。

津波などの天災で家屋に損傷を負ってしまった方々にはその費用と時間は想像できないくらいの重荷になることでしょう。

ただ、今回の取り組みが本当に一般の家屋も対象になることができれば、点検業務の際のリスクもない、保険金の受け取りまでの時間も短いといった、この長所は点検分野においてかなりの革新的なものになるのではないでしょうか。
いまやドローンはただの「飛ぶおもちゃ」ではなく、人の生活を豊かにするインフラになりつつあることにとても感動しました。

Airoboticsとは?

Airoboticsは、世界で初めてパイロット不要のドローンソリューションを開発した会社です。
現在は、アメリカに本社機能を置き、オーストラリア、イスラエル、シンガポールに拠点を置いています。
この度、東京にも新たな拠点を設置。
世界で唯⼀、⽶連邦航空局FAAから⼈⼝密集地域おける⽬視外⾶⾏許可を取得しており、都市部におけるドローンの利活⽤およびデータ解析に注⼒しています。
Airoboticsのチームは、航空宇宙関連のハードウェア設計、堅牢な電⼦システム、最先端のソフトウェア⼯学、そして商⽤ドローンサービスにおける⻑年の経験値等、各国でそれぞれが多岐に渡る専⾨性を持ち合わせています。
各メンバーの異なる経験や個性を合わせる事で、世界で最も複雑な産業環境のニーズにも対応可能なソリューションを提供している会社です。

Airobotics K.K.(エアロボティクス株式会社)
事業概要:パイロット不要完全⾃律型ドローン、データ解析プラットフォームを含むDaaS(Drone As A Service)を提供
本社:8340 E Raintree Dr. Building E, Scottsdale, Arizona 85260, USA
拠点:オーストラリア・パース、イスラエル・テルアビブ、シンガポール、⽇本・東京
代表:CEO Ran Krauss
設立:2014年12⽉
社員数:150名
HP:https://www.airoboticsdrones.com/