ブルーイノベーション、工場・プラント施設点検向けドローンのサブスクサービスを開始

ドローンの遠隔統合管理プラットフォームを開発するブルーイノベーション株式会社は2月24日、石油化学や製鉄、電力、環境、製造などの工場・プラント施設点検に特化したドローン本体と、運用サポートや保守メンテナンスなどをセットにした「工場・プラント施設点検向けドローンのサブスクリプション型サービス」のリリース、および法人向けの先行受付開始を発表した。

本サービスはドローンの導入から操作方法の習得、日々の運用・管理までドローンによる施設点検に必要なことがワンパッケージとなっているものだ。月額は35万円より利用可能。パッケージ内容は以下の通りである。

<基本セット>
・ドローン本体(ELIOS2)スターターパック
・初期導入一日講習

<定額内サービス>
・運用サポート相談(オンライン)
・メンテナンスサービス(飛行10時間ごと)
・オーバーホールサービス(飛行20時間ごと)
・保険(動産+施設賠償)、修理時の代替機提供

<オプション>※月額とは別途料金発生
・動画デジタルアーカイブシステム使用
・追加講習(座学・実技)
・DXサービス(3Dモデル化、デジタライゼーションなど)

本サービスを利用することで、法人ユーザーはドローンを資産計上せずに経費処理できる財務上のメリットが得られる。また、工場・プラント設備点検にドローンを導入する選択肢が広がることで、状況に応じた柔軟なドローンの導入が可能となり、作業負担軽減や時間短縮、コスト削減、点検の多様化などに繋げることができる。

近年、工場やプラントでは設備老朽化による点検数増加への対応が求められているが、現在は人による目視点検が主流で、多くの現場で手書きのチェックリストが使用されている。そのため点検に多くの人員と時間を要するだけではなく、「作業員が危険な空間に入る必要があり、危険な点検作業が伴う」「足場を組む、クレーンを使う等の日単位の膨大な点検作業とコストが発生」「点検結果がデジタル化されず、属人的に管理」という課題がある。このような人手依存、効率化の限界、安全性などの課題の解決を目指し、多くの企業が点検作業へのドローン活用を検討しているが、高額な導入コストと煩雑なメンテナンス、点検作業に能うドローン操縦者が社内にいないことなどが導入の妨げとなっている。同社はこの点に着目し、本サービスの開発・販売に至ったという。

サービスの提供開始は3月中旬を予定している。

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