エアロセンスのVTOL機「エアロボウイング」がBest of Japan Drone Award 2020 製品・技術部門 最優秀賞を受賞

9月29日・30日に千葉幕張メッセで開催された第5回ジャパンドローン展において、エアロセンス株式会社の垂直離着陸機(VTOL)型ドローン「エアロボウイング」が「Best of Japan Drone Award 2020 製品・技術部門 最優秀賞」を受賞した。当アワードはドローン産業の発展を奨励することを目的として実施され、今回で5年目を迎える名誉あるものである。

この他にはエバーブルーテクノロジーズ株式会社の全長2mの無人魚群探索船「Type-A」がニュービジネス部門で審査員特別賞を受賞するなどした。

エアロボウイングとは

エアロウイングはエアロセンスが2020年8月に発表した垂直離着陸機(VTOL)型ドローンだ。VTOLである為、離着陸場所を選ばず、最高時速100km、最大飛行距離50kmで自動飛行できる特長を生かし、衛星写真よりもタイムリーかつ高精度に、セスナやヘリコプターよりも手軽に、広範囲な写真測量・精密農業・点検・調査を実現し、山間部や離島間における物流の効率化、さらには防災や災害調査、緊急搬送などに活用することができる。

最大の特徴は、垂直離着陸の回転翼飛行モードと水平飛行の固定翼飛行モード間の遷移の自動化がなされている点だ。エアロセンスは創業した2015年よりVTOLの開発に取り組んでおり、5年間の試行錯誤と実証実験を積み重ね、この技術の実装に漕ぎ着けた。

主な仕様

以下が主な仕様となる。

機体名称AS-VT01
外形寸法2130 ×1200 ×450mm(プロペラなし)
本体重量8.54kg(バッテリ込)
最大離陸重量9.54kg
最大搭載可能重量1kg
最大使用可能時間40分
最大飛行距離50km
最高速度100km/h
巡航速度75km/h
飛行可能風速10m/s
飛行制御飛行計画による自動航行、またはマニュアル飛行
改正航空法全国包括申請に対応
安全機能飛行中の自動航行/マニュアル操作切り替え
LED灯火(赤/緑/白)
飛行禁止領域への侵入防止設定(ジオフェンス機能)
自動帰還(無線切断、バッテリー残量低下時)
自動着陸(GPS異常、バッテリー残量低下時)
フライト
コントローラー
自社製フライトコントローラー
高性能アプリケーションプロセッサ(Linux)
センサーGPS、IMU、カメラ、他
拡張端子USB、UART、他
「エアロセンス 株式会社」WEBサイトより引用

エアロボウイングの価格は機体のみで500万円(税別)で、10月より出荷開始を予定している。国内では珍しいVTOL機がどこまで社会にどの程度浸透するのか、注目である。

エアロボウイング(AS-VT01)の詳細はこちら

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