ドローンメーカー最大手のDJIは航空測量向けジンバルカメラ「ZENMUSE P1」を発表した。当製品は同社の製品として初めてフルサイズセンサーが採用されたカメラである。業務用ドローン「Matrice 300RTK」に装着し、使用することができる。製品の出荷は2021年初頭を予定。
洗練されたカメラ精度
「ZENMUSE P1」には4500万画素、フルサイズの低ノイズ高感度センサーが採用された。3軸ジンバルと交換可能な24・35・50mmの単焦点レンズで様々な状況での撮影に対応する。地上の基準点が無い状況下でも、高い精度(水平3cm /垂直5cm)での撮影が可能だ。
最大1/2000のスピードで撮影できるグローバルシャッターが搭載されたことで、ローリングシャッター特有の歪み現象にも対応する。高速飛行による撮影において、より鮮明な画像データが取得できることになる。
またマイクロ秒レベルでモジュール間の時間を同期する刷新されたTimeSync 2.0システムが新たに導入された。リアルタイムの位置と方向を補正する技術と組み合わせて、cmレベルでの精度の高いデータを取得できる。
スマートオブリークキャプチャー機能について
「ZENMUSE P1」は一日に最大7.5㎢もの範囲の撮影を可能にします。それを可能にするのが、自動的にジンバルが回転し様々な角度で写真を撮るスマートスマートオブリークキャプチャー機能です。3Dモデルの構築に必要最低限なデータの撮影を行うことで、事故処理の効率が20%〜50%高くなります。
スマートオブリークキャプチャー機能を活用し、生成された3Dデータがこちらです。
「ZENMUSE P1」は2Dオルソモザイク、cmレベルの精度で3Dモデリング用の傾斜画像を必要とする複雑な作業を実現可能とします。
製品詳細について
製品紹介ムービーはこちら
DJI「ZENMUSE P1」紹介ページ:https://www.dji.com/jp/zenmuse-p1