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DJI史上初、LiDARモジュール搭載ジンバルカメラ「ZENMUSE L1」を発表

10月14日、ドローンメーカー最大手のDJIは航空測量向けジンバルカメラ「ZENMUSE L1」を発表した。当製品は業務用ドローン「Matrice 300RTK」へ装着し使用することができる。Livox製LiDARモジュールと、RGBカメラ(2000万画素)が一体化されていることが最大の特徴だ。2021年初頭の発売開始を予定している。

ZENMUSE L1とは

「ZENMUSE L1」はDJI史上初LiDARモジュールが搭載されたジンバルカメラだ。LiDARモジュールに加え、1インチCMOSセンサー&メカニカルシャッターを備えた2000万画素カメラと高精度IMUが統合されており、高精度高効率で地形や構造物の3D点群データを生成する。

1回の飛行で最大2kmもの広大なデータを取得する。取得できる点率は毎秒24万点。測定距離が450mの際には80%反射率(0klx)を誇り、RGBデータと合わせてトゥルーカラー点群データの生成が可能だ。橋梁や鉄塔などのインフラ点検、山林での地形・地表調査、遭難・災害時の救助活動、農業・森林管理などが利用シーンとして考えられる。

LiDARモジュールとは

製品の正面上部にある正方形のフレームがLiDARモジュールだ。LiDAR(Light Detecting and Ranging)モジュールとはレーザー光を対象物に照射することで、対象物との距離や形を計測するものだ。電波を用いて同様のことをする「レーダー」の光バージョンと考えるとわかりやすいだろう。レーダーよりも正確に距離や形状を計測することができるのが特徴で、最近では自動運転にも応用活用されている。

従来のドローン測量では対応出来なかった暗い場所や樹木が生い茂った場所、複雑な内容の構造物などの測量が、このLiDAR技術を活用することで対応可能となる。

リアルタイムで閲覧可能な点群データ

「ZENMUSE L1」はオンサイト(現地)で点群データの閲覧が可能な上、画面をタップすることで距離を計測することができる。遭難・災害時などの緊急時にいち早く地上の状況を把握することができ、その情報に基づいて救助員へ指示することが可能となる。

またDJI Terra(測量ソフトウェア)と合わせて使用することで、IMU・GNSSのデータが融合されたより高精度なレポートを作成することができる。

DJI「ZENMUSE L1」の紹介ムービーはこちらから

DJI「ZENMUSE L1」製品ページ:https://www.dji.com/jp/zenmuse-l1

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