DJIは空からの俯瞰的な眺めを、一人称視点(First Person View: FPV)のフルHDで体験することができるFPVゴーグル、「DJI GOGGLES」を発表しました。
DJI Gogglesは、長距離で低遅延なワイヤレス伝送と、写真や映像撮影を調整できるコントロール機能を組み合わせたゴーグルで、高画質な映像が目の前に広がることにより、まるでパイロット自ら空を飛んでいるような没入感を味わえます。また、Mavic ProやPhantom 4シリーズのユーザーであれば、バイザーの側面にあるタッチパッドから、多彩なインテリジェントフライト機能を活用できます。出荷は2017年5月20日以降。価格は税込57,800円となっています。
高画質で低遅延伝送
DJI Gogglesは、標準的な2Kディスプレイの2倍以上の画素数となる、フルHD1,920×1,080ドットのディスプレイを左右に2つ備え、約3m先にある216型スクリーンと同じ状態の映像を観る事が可能です。ビームスプリッターを使って、両目の前に映像を表示し、偏光の特性を利用して左右の映像の重なりを防いでいます。また、DJIのOcuSync伝送システムにより、最大2組のDJI Gogglesと1台のMavic Proの接続が可能で、送信機を経由せずにドローンから直接映像データを受信することによってタイムラグの最小化にも成功しています。
自分が飛んでいるかのような飛行体験と操作性
DJI Gogglesに内蔵されているタッチパッドは、メニューシステムのナビゲーションをシンプルにし、アクティブトラック、タップフライ、地形フォローモード、シネマティックモードやトライポッドモードといった主要なインテリジェントフライト機能へアクセスしやすくなっています。また、固定翼モードを使うことにより、実際の固定翼機により近い飛行をシミュレートするために、機体は前方へ飛行し、旋回する時は大きな弧を描くように飛行します。このように、これまでにないまったく新しい飛行方法を可能にしますが、AR軌道予測機能により、複雑な環境下でもより安全にこのモードを使用できるようになっています。
ヘッドトラッキング機能で、Mavic ProまたはPhantom 4シリーズの機体を使用しているユーザーは、自分の頭の動きにより機体のヨーとカメラのチルト両方を操作できます。つまり、頭を左右に動かすことで機体をコントロールすることが可能です。頭を左右に傾けると機体も左右に旋回し、頭を正面にすると旋回が停止します。また、操縦者が送信機で機体を操縦している際に、カメラジンバルの操作をDJI Gogglesで行うこともできます。固定翼モードと組み合わせると、頭を動かしてMavic Proを操作し、存分に飛行体験を味わうことも可能です。
※日本では、操縦者がFPVゴーグルを使用して飛行することは、目視外飛行となり、国土交通省への申請が必要です。操縦者以外がゴーグルを装着し、FPV映像を視聴することは問題ありません。
様々な機器を接続可能
DJI Gogglesはさまざまなインターフェイスを内蔵し、Mavic ProとDJIのOcuSync伝送システムを経由して同期が可能。また、Phantom 4、Phantom 4 Advanced、Phantom 4 Pro、Inspire 2は、送信機のUSBポートから接続できます。内蔵のmicroSDカードで、機体からDJI Gogglesにファイルをダウンロードや、その場で動画ファイルの確認が行え、HDMI出力でDJI Gogglesを映像機器と接続して映像を観たり、ゲームも行うことができます。
DJIのシニアプロダクトマネージャー、Paul Panは「DJIの空撮プラットフォームと同等の品質、パワー、そしてパフォーマンスの映像を、一人称視点で体験できるべきです。DJI Gogglesを装着することで、飛行の楽しさと魅力を体験することができます。DJI Gogglesは、全ての要素においてDJIの空撮プラットフォームと同じ基準で改良し、さらにDJI Gogglesの接続性を最適化することで、これまでで最高の飛行体験を提供します」と述べています。
画像・情報提供元:DJI http://www.dji.com/jp/newsroom/news/dji-goggles-japan