
前回の記事では、ドローンメーカー最大手DJIから新製品の小型ドローン『Spark』が発表されるとお伝えしました。
発表が行われた5月24日(日本時間5月25日0時30分)までは、様々なリーク画像や動画が広まり、世界中でスペック・重量・価格などの予想が話題となっていました。公式のティーザー動画が公開されてからは益々注目を集め、公式の動画から推測できたのは“小型である”、“Phantom等よりもカジュアルな製品”ということぐらいで、DJIのプロモーションの上手さが際立ちました。
そのように注目を十分に集めた中で発表された新製品『Spark』は、予想以上にハイスペックな機体で、これまで以上に多くの人がドローンを手にする時代を予感させるものとなっています。
この記事では、遂に明らかになったDJIの新製品『Spark』の性能や価格についてお伝えしていきます。
目次
『Spark』はハイスペックでカジュアル
先ずは百聞は一見にしかず。公開された『Spark』の動画をご覧ください。
如何でしたか。レジャーやスポーツ、ちょっとした記念撮影の時に使用するような、これまでの同社の製品よりもカジュアルなイメージが強い動画になっていたかと思います。
しかし、カジュアル色が強いからと言って、ただのこれまでの機体の廉価版ではなく、かなりのハイスペックとなっていることに驚いた方も多いのではないでしょうか。
小さなボディーに詰め込まれた最先端技術
『Spark』は上の動画を見てもわかるように、手軽に飛行させることができる機体ですが、その分だけ技術は最先端です。
スペックは以下のようになっており、手軽に扱えながらもしっかりとした空撮が行えそうです。
基本スペック
- 幅143×奥行143×高さ55mm(対角寸法170mm)
- 離陸重量300g
- 最大飛行時間16分
- 最高速度50km/h
- 最大伝送距離が2km/720p動画
- DJI GogglesによるFPV飛行対応
機体サイズは実にコンパクト。そして小型ドローンの弱点の一つがバッテリーの持ち時間の短さですが、『Spark』は最大で16分の飛行が可能なので、十分に空撮を楽しめるのではないでしょうか。
そして最高速度50km/hと、小型の機体にも関わらずパワフルです。
カメラ・ジンバル
- 1200万画素
- 1/2.3インチCMOSセンサー、焦点距離25mm(35mm版換算)、F値2.6のレンズを搭載
- パノラマや被写体深度の浅い「シャロー・フォーカス」での撮影が可能
- 2軸のメカニカルジンバル(UltraSmooth (ウルトラスムーズ)技術)
1群5枚で構成されたコンパクトな圧縮構造のレンズは歪みが少なく、1/2.3インチCMOSセンサーは画素数が大きく、非常に高感度なため、色を精確に記録します。
また、搭載されたメカニカル2軸ジンバルとUltraSmooth (ウルトラスムーズ)技術により、映像のブレやローリングシャッター現象(高速で移動している物を撮影した時に映像に歪みが生じる現象)が大幅に軽減しているため、安定したなめらかな映像を撮影することが可能です。
衝突防止システム
衝突防止の為のFlightAutonomy (フライトオートノミー)システムは、
- メインのカメラ
- ビジョンポジショニング・システム (VPS)
- 3次元認識システム
- デュアルバンドGPS
- 高精度慣性測定ユニット
- 高性能なプロセッサー24個
これらの各機能により、 最大30mの範囲で正確にホバリング可能で、最大5m先の障害物を認識し衝突を防止することができます。
最先端技術が可能にする『Spark』の機能
『Spark』は小型ながら様々な機能を持っており、ユーザーは新しい体験をすることが可能です。
また、これまでドローンパイロットが練習をして習得していた、被写体を中心に旋回するなどのテクニックの必要な飛行も簡単に行うことができるようになっているため、空撮の敷居を一気に下げるものとなっています。
QuickShot (クイックショット)
以下のようなモードをタップすると、自動的に指定した動きで飛行させることができるモード。
- ロケット:カメラを下向きに、機体は真上に上昇しながら撮影。
- Dronie:カメラは被写体を捉えたまま、機体は斜め上に上昇。
- サークル:被写体を中心に、周囲を旋回しながら撮影。
- 螺旋:被写体を中心に、周囲を旋回しながら上昇して撮影。
TapFly (タップフライ)
モバイルデバイスの画面をタップすると、ビジョン技術を使って障害物を認識しながら、タップした方向やタップした場所に正確に飛行するモード。
- コーディネート:画面をタップすると、高度を維持しながら指定した地点に飛行するモード。
- ディレクション:画面でタップした方向に飛び続けるモード。
ActiveTrack (アクティブトラック)
様々な形や大きさの被写体を自動で認識し、その物体や移動速度に合わせて追尾することで、動きのある被写体でも簡単に撮影することができるモード。
- トレース:前進、後退、または被写体の周囲を回りながら、被写体を追尾するモード。
- プロフィール:被写体と並走しながら撮影することができるモード。
ジェスチャー
ユーザーのジェスチャーを認識し、簡単な手の動きでドローンを使った自撮りが可能なモード。PalmControl (パームコントロール)モードでは、Sparkの動きを手でコントロールができ、送信機とモバイルデバイスがなくても簡単に飛行や離着陸が可能です。
- Selfies:両腕を挙げる、手を振る、指でフレームを作るなどの方法でSparkを操作し、写真を撮影できるモード。
- PalmControl:手の動きを追いかけたり、手のひらでの離着陸を可能にするモード。
価格、バリエーション
『Spark』の価格は65,800円(税込)で、予約受け付けは開始されています。発送開始予定は6月15日予定。
ただし、上の価格は本体のみもので、プロポ(送信機)は含まれていません。モバイルデバイスでの操作が可能ですが、しっかりした空撮がしたい場合は、飛行距離を伸ばすことができる専用のプロポがあった方がいいでしょう。
プロポ単体の価格は18,800円(税込)となっており、プロポ、スペアバッテリーなどのアクセサリーキット込みの『Spark Fly More コンボ』は91,800円です。
カラーバリエーションはアンペンホワイト、スカイブルー、メドウグリーン、ラヴァレッド、サンライズイエローの5色となっています。
画像・情報掲載元:DJI http://www.dji.com/jp/spark?from=homepage_banner