熱画像システムの設計、製造および販売に関して世界トップシェアを誇るメーカーのFLIR Systems(フリアーシステムズ)は5月14日、ドローン向け眼赤外線カメラ「FLIR Vue TZ20」の販売を開始した。
DJI社のドローンMatrice 200およびMatrice 300に対応の簡易装着式ジンバルシステムにより、ズーム機能を備えたフリアーの高解像度サーマルイメージングが、さらに優れた状況認識能力を発揮する。
「FLIR Vue TZ20」が、DJI社のMatrice 200およびMatrice 300シリーズの機体に合わせて特別に開発した初めてのジンバル付き高解像度デュアル・サーマルカメラとして、SkyLink Japanで購入できるようになった。Vue TZ20では、狭角と広角それぞれに解像度640×512のFLIR Boson サーマルカメラ・モジュールを採用したことで、20倍のデジタルズーム機能と合わせて一層高い状況認識力を提供し、公共の安全や産業分野における検査を遠近両面で完全に行える。
「FLIR Vue TZ20によって、DJI Matrice 200とMatrice 300シリーズの機体向けフリアーのデュアル・サーマルカメラをジンバルで搭載できるようになりました。警察署や消防署による捜索と救命といった公共の安全から、産業上の重要なインフラの検査まで、ドローンの操縦者はその任務の遂行にあたり、さらに優れた認知性が得られるようになります」と、フリアーのコンポーネント事業担当ジェネラルマネージャ、ポール・クレイトンは説明した。
保護等級IP44とすることで悪天候でも利用でき、全重量わずか640gというVue TZ20は、視野角95度の広角Bosonカメラと視野角19度の狭角Bosonカメラを備えており、操縦者はターゲットを簡単かつ高解像度に捉えることができる。
フリアーではDJI Payload Software Development Kit(PSDK)及びDJI Skyport 2.0プラットフォームをもとにVue TZ20を開発し、DJI Pilot Softwareを通じた簡単でプラグ&プレイな運用を可能にしました。また、20倍ズームによる動画ストリーミングや録画、静止画の撮影などの搭載機能により、オペレータは安全な距離を保ったまま任務を実行できるとともに、必要な温度データを細部にわたって取得できます。