ソニー製のカメラで4K映像が撮影できる手のひらサイズのドローン『Kudrone』の日本国内での予約受付がキュレーションセールスのヴェルテで開始されました。同製品はクラウドファンディングサービス米Indiegogoにて、目標金額の5万ドルを瞬時に突破したことで話題になりました。価格は、4月末までの予約の場合は早割りで12,800円、5月1日以降は通常価格の17,800円となっています。
『Kudrone』の特徴
高画質
『Kudrone』がその他のドローンと圧倒的に異なる点は「軽量コンパクトなのに画質が良い。」というところです。
これまでのドローンは機体サイズと画質が比例していましたが、『Kudrone』は機体重量僅か85gにもかかわらず4K映像を撮影できてしまいます。静止画で3280×2464、動画は4K/2.7K/1080P/720Pで撮影可能で、画質は13メガピクセルとこの機体サイズと価格からは考えられない高画質です。
機体の安定性
また、いくら画質が良かったとしても、操作性が良くなければ満足な撮影をすることがそもそも困難になりますが、『Kudrone』の場合は、安定した飛行を実現するジャイロセンサーやGPS、超音波センサー、画像ポジションセンサー、オートホバリングなど、高級機に負けず劣らずの機能を搭載しています。
ドローンの操縦はスマートフォンで行い、経験豊富なパイロットでなくても直感的に飛行させることができます。ドローンのカメラが捉えている映像はリアルタイムでスマートフォンの画面に映し出され、撮影・録画したデータは自動で同期されます。
届いたら直ぐに飛ばせる
『Kudrone』が話題になる要因は、その機体スペック以外にも「届いたら直ぐに飛ばせる」というメリットがあることが大きいです。
この「届いたら直ぐに飛ばせる」には以下のような2つの意味があります。
- セットの中にプロペラやバッテリーは勿論、16GBのマイクロSDカードまで入っているため、飛行させる上で他に買い足すものが無いため「届いたら直ぐに飛ばせる」。
- 85gという重量は日本のドローン規制法の対象外であるため、許可申請を出すなどの面倒な手続きを踏まずに飛行させることができるため「届いたら直ぐに飛ばせる」。
『Kudrone』は持ち運びが容易で、自動追尾機能が搭載されているため、自撮りやスポーツ、レジャーの際に活躍することが多いと考えられます。通常のドローンであれば、人口密集地やイベント会場等は基本的に飛行させることができないため、国に許可を申請する必要がありますが、この機体であればそのような環境下でも飛行させることができます。
バッテリーの持ち時間は短い
軽量コンパクトで高スペックの『Kudrone』ですが、弱点もあります。
それは、機体が小さいということはバッテリーも小さいため、バッテリーの持ち時間が最高8分間と短い点です。
高級機の中ではコンパクトなDJIの Mavic Proは最長27分の飛行が可能なため、バッテリーの持ちに関しては高級機には勝てません。
しかし、Mavic Proのように長距離を移動して壮大な景色を撮影することを想定された機体とは異なり、先に述べたように自動追尾機能などを使った自撮りや、レジャーやスポーツの撮影に活躍するドローンであればそこまで長時間のバッテリー容量は必要ないかもしれません。普通に生活していて、一日に8分以上動画を撮影する機会は少ないと思いますので十分満足できる機体となっているのではないでしょうか。
画像掲載元:Indiegogo https://www.indiegogo.com/projects/kudrone-4k-camera-nano-drone-with-gps-auto-follow-drone#/