目指せ未来のエンジニア!中学生ドローンプログラミング授業

2019年8月2日に杉並区教育委員会が主催で開催した「中学生フューチャーサイエンスクラブ」に参加してきました!
このイベントは杉並区在住・在学の中学生を対象にした科学教室を夏休み中に4 日間連続で開催するもので、様々な企業や団体が参加し、最先端の科学にふれる貴重なイベントとなっております。

今年の中学生フューチャーサイエンスクラブのスケジュール(各コース2時間×2部制)
7月30日 宇宙エレベーター/電子顕微鏡でミクロの世界
7月31日 プラネタリウム番組作り/鳥の不思議な世界
8月1日 プラネタリウム投影体験/大気圧と真空
8月2日 ドローンプログラミング/光のデザイナー

このイベントでは、体験するだけではなく、プログラミングなど実際に自分が作る側となって、最先端の技術にふれることができるものとなっています。

その中で弊社のドローンチームは、8月2日のドローンプログラミング講義に参加してきました!
今年のテーマは、「プログラミング」!
中学生を対象とした今回の講義は、主に中学1年生と2年生の生徒たち、2部合わせて約40名が参加してくれました。

今回のドローンプログラミング講義の講師をしてくださるのは、村田さん。
普段は小学生や高校生、社会人にもドローンプログラミングを教えているとのことで、今回は「中学生フューチャーサイエンスクラブ」に合わせたカリキュラムを作成していただきました。

そもそもドローンのプログラミングとは・・・?

今回のイベントで行ったプログラミングは、ドローンの飛行ルートに関するプログラミングとなります。
プログラミングをすることであらかじめ、どのくらいの高さで、どのくらいの速さで、どのように飛ぶのか、をドローンに記録させ、自分で操作しなくても自立してドローンを飛ばすことができます。

【プログラミング手順】
ドローン専用のプログラミングサイトを使用し、生徒にそれを使ってプログラミングしてもらいます。
それは初めての人でも簡単に操作できるもので、
「飛ぶ」
「○m直進する」
「着地する」
などドローンに命令するブロックを指定の場所に積み上げるだけで簡単にできます。

自分でプログラミングした内容を「シミュレート」ページで確認、飛行内容が正しいものだったらドローンの実機にプログラミング内容を移し、実機でもプログラミングが自分の指示通りになっているか確認する、という流れになります。

生徒たちのおもしろい反応

生徒たちには、指示ブロックの使い方を説明後、2人1組になって、いくつかの課題をクリアしてもらいました。
課題というのは、「ドローンを四角形を描くように飛行させる」「なめらかな円を作るように飛行させる」「八の字で飛行させる」など、ブロックの利用にも制限をかけ、様々な角度で挑戦してもらうものでした。
生徒たちの取り組み方の姿勢も様々で、説明を聞かずにどんどん課題を進めていく生徒もいれば、課題を忠実にクリアすることにこだわり、まわりより少し遅れてしまう生徒、積極的に講師に質問をし、課題を最後までクリアさせようとする熱心な生徒など、全体的に積極性を持って参加してくれたのが印象的です。

課題を一通り終えたあとは、実機用の課題に挑戦。
課題のコースは、塩ビ管を使ったコースになります。塩ビ管のまわりを時計回りにまわって上昇、また反時計回りに塩ビ管をまわって、ゴール地点に着陸したらクリア、というものです。

講師がコース内容を伝えると生徒たちは一斉に課題に取り組み始めました。
ここでも生徒たちによって課題の進め方が大きく異なり、大変興味深いものでした。
シミュレート段階でも、課題通り完璧にシミュレートしてから実機に挑む生徒、シミュレートでだいたいできたら実機で飛ばしてみて、失敗を繰り返しては、修正してまた挑む生徒など、生徒の個々の性格がわかるようなものでした。

塩ビ管を使ったドローンコース

残念ながら時間までにこの課題コースをクリアする生徒はいませんでしたが、時間をオーバーしても取り組む生徒や、終わってから「もう一回やりたいです」とイベント終了後に再度挑戦する生徒もおり、生徒たちが興味を持って取り組む姿勢を見て、大変うれしく感じました。
講師の村田さんが講義中に「プログラミングは、何度もやって、何度も修正することで、完璧になる。トライ&エラーが大事」ということをしきりに生徒たちにおっしゃっていました。
その言葉の意味がわかったのが、教え通りに「トライ&エラー」を繰り返す生徒は、着実に課題クリアに近づいていました。
今回のイベントに参加した生徒たちに、何度も修正、努力を重ねることで成功できるという経験をさせることができたのかな・・・と思っております。

中学生が思うドローンの今後

講義のはじめに、「ドローンを生で(テレビ以外で)見たことはありますか?」という質問をしたところ、約10人の生徒が手を挙げていました。
一番多かったのはドローンを使っての撮影でした。他には農業での農薬散布をみたことがある生徒もおり、少しずつ一般の人にもドローンの活用方法の認知度が広がっていることがわかりました。
また2,3人ほどはドローンを持っているという生徒もおり、お父さんと一緒にキャンプ場や庭で飛ばしたりする生徒もおり、なおかつその子たちは過去に他のプログラミング授業を受けたこともあるそうで、熱心に今回のプログラミング授業にも挑んでいました。

講義の最後に行った独自アンケートでは、今後のドローンの使い道に関して質問したところ、おもしろい回答がいくつかあったのでそちらも紹介したいと思います。
・街の防犯として飛行させておく
・動物保護区での密漁防止
・犯人の追跡用

など、私たちも思いつかないようなアイディアに驚かせられました。

講義の終わりには、生徒から「また参加したい」という声もかけられ、楽しく生徒たちが参加できたことにうれしく思います。
また生徒たちのプログラミングに対する姿勢やアイディアなど、こちらが感心することばかりで大変勉強になる1日でした。