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新明和工業、長時間滞空型ドローンの実証実験を実施

新明和工業株式会社は新潟市西蒲区越前浜において、「長時間滞空型固定翼無人航空機」の実証実験を実施した。当実験は同社が開発した固定翼型無人航空機「XU-S」を用いて行われ、3時間42分の連続飛行時間を記録した。新明和工業は新潟市が実施している航空機関連産業の育成事業「NIIGATA SKY PROJECT(ニイガタスカイプロジェクト)」の一員として同市より支援を受け、ドローンの開発を行っている。

新明和工業が採用しているのは固定翼機だ。全幅は約6mとかなり大きい。重量は17kg。排気ガスを生じないリチウムイオンポリマーを動力源としながら長時間滞空能力に長けていることが最大の特長だ。前年の実証実験の際は基本設計の確認が目的だったものの、飛行時間は1時間程であった。アップデートされた機体には主翼部分にも追加でバッテリーを搭載するものとなり、機体重量は倍程増量したが、飛行時間は目標の4時間に迫る3時間42分。飛行距離は135kmに達した。

昨年2019年10月に実施された実証実験の様子

「XU-S」は今後も実証実験を重ね、①観測、監視などの情報収集や、②インターネット・携帯電話基地局の電波中継などの幅広い分野での応用を目指すものと考えられている。

今後、同社は長岡技術科学大学などが実施する総務省の委託研究に本機体を貸与するとともに、排気ガスの影響を受けやすい環境観測分野などでの利用を想定した実証実験も進めていく方針だ。

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