アマゾンがドローン宅配の許認可取得、さっそく試験を開始か

米ECサイト大手Amazon.comは8月31日、計画しているドローン宅配サービス「Prime Air」について米連邦航空局(FAA)から正式な許可を受けたことを発表した。「Prime Air」プロジェクトは2013年に立ち上がり、その後実証実験を重ね、2019年6月からはテスト配送を行なってきた。Amazonによると、当面の目標は注文から30分以内に配送することとしている。

使用される機体

こちらの映像は昨年6月、米ラスベガスで開催したカンファレンスで、配送用ドローンの最新モデルを披露した際のものだ。2.3kgまでの荷物を、最長15マイル(24km)先まで配達する。モデルコードは「MK27」

YouTubeより引用

Amazonはそれまでクアッドコプター型、VTOL型と様々なドローンを開発してきたが、当カンファレンスで発表されたモデルはそれらの融合型といえる。垂直離発着時と平行移動時で2つのモードを持ち、それぞれのメリットを持ち合わせた格好だ。機体には最新のAI技術が用いられ、強風時でも安全に運用できるようになっている。

配達の仕組み

以下は2015年に公開された映像だ。

YouTubeより引用

映像には、注文を受けたところからドローンに荷物を積載し、配達先へ届けるまでが描かれている。庭に置かれたAmazonのパネル(もしくは二次元コード)を目標として着陸モードへ移行し、実際に庭に着陸した上で荷物を落下させる仕組みのようだ。

今後の展開について

ドローンに関するガイドラインや法整備をする必要があり、全米規模で日常的にサービスを受けられるような状況となるのはまだまだ先だと思われる。ただし最近グーグルやUPSが相次いでドローン配達サービスに関するニュースをリリースしていることを鑑みると、その動向がより一層加速するのは間違いないのではないか。

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