測量・測位ソリューションの開発・製造・販売を行う株式会社ニコン・トリンブル(本社:東京都大田区、代表取締役社長兼CEO:丹澤孝)は、コンクリート構造物点検サポートシステム『SightFusion for Desktop(サイトフュージョン フォー デスクトップ)』の販売の開始を発表しました。手持ちの画像から、ひび割れ等を独自のAIと画像処理技術で自動検出します。
SightFusion for Desktopとは?
SightFusion for Desktopは、ドローンやデジタルカメラの撮影画像を利用して、AIと画像処理技術で「ひび割れ」、「漏水・遊離石灰」、「剥離・鉄筋露出」を自動で検出/計測するコンクリート構造物点検サポートシステムです。
専門知識・経験が求められる点検業務に従事する作業員が近年減少傾向にあります。 SightFusion for Desktopでは、ドローンやデジタルカメラでの撮影画像を使用する事で、従来近接目視点検を行っていた橋梁(床版、橋脚)等の点検時の省力化を図ります。
また、現場環境によって必要な高所作業車、足場設置・撤去等が不要となるため、安全性も確保できます。
さらに、AIと画像処理技術による損傷の自動検出/計測と豊富な出力機能により、人力による損傷図・数量表作成などの工数を軽減し、経済性、施工性の向上が図れます。
使いやすいシンプルなワークフロー
従来の点検手法では、損傷箇所をチョーキングしてクラックスケールで計測し、その後手描きのスケッチや撮影写真を元にCAD図面を作成する必要がありました。
対してSightFusion for Desktopを用いた点検手法では、計測面の画像を結合させて(※)、損傷を自動検出・計測します。
必要に応じて追加編集を行い、損傷図、CADデータ等の豊富な出力結果を報告書作成に活用できます。
※別ソフトで結合した画像も使用可能です。
SightFusion for Desktopスペック
製品情報
https://www.nikon-trimble.co.jp/products/product_detail.html?tid=443
販売開始日
2024年1月12日(金)
販売価格
サブスクリプション商品です。
ご契約については、ニコン・トリンブル ジオスペーシャル事業部正規販売店へお問い合わせください。
NETIS(新技術情報提供システム)について
NETIS登録番号:KT-230019-A
技術名称:デジタル画像とAIを用いた構造物点検サポートシステム
https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=KT-230019%20
※点検支援技術性能カタログ申請中
SightFusionラインアップ
SightFusion for Capture(キャプチャー)
ひび割れ解析に最適な写真を撮るためのカメラの設定値をソフトウェアにより自動で制御することで、専門的なカメラの知識不要でひび検出に最適な写真撮影が可能です。
周辺画像とのオーバーラップ状況をリアルタイムに確認しながら撮り進めることができ、撮影漏れを防止します。
SightFusion for Inspection(インスペクション)
SightFusion for Captureで撮影した画像を専用クラウドにアップロードするだけで、自動で高精度スティッチ処理を開始します。AIを用いたひび割れ検出に加え、必要に応じてWeb上でひび割れの追加編集も行うことが可能です。
SightFusion for Desktop – New!
お手持ちの撮影機材を活用できるため、ドローンとの組み合わせが可能になる等、更に活用可能性が広がりました。
ひび割れだけでなく、漏水・遊離石灰、剥離・鉄筋露出にも対応しています。
株式会社ニコン・トリンブル
株式会社ニコンと米国Trimble Inc.のジョイントベンチャーである株式会社ニコン・トリンブルは、両社のコア技術である測量・測位技術とノウハウを融合させ、GNSS受信機、小型・軽量なトータルステーション、先端的なロボティックトータルステーションを中心に高品質、高精度なソリューションをご提供していてまいりました。
近年ではTrimbleの最先端建設ICTソリューションや3Dレーザスキャナを国内に導入し、多くの実績を積み上げております。精密農業、地理空間情報、自動運転の分野においても、最先端の技術、ソフトウェア、サービスをご提供しながら、新たな分野開拓の可能性にもチャレンジしております。