株式会社エンルートラボは、沖縄県総合防災訓練に参加し、EMiST(Emergency Medical Infomation Surpport Team)協力のもと、ドローンや無人車両、AI活用の有効性を検証したと発表しました。
検証内容
今回の訓練で検証された技術は以下の2点。
- ドローンと無人航空機管制システムとが連携され、発信された情報が反映されるか。
- 開発されたAI技術(ディープラーニング)によって、仮想災害現場の状況をリアルタイムに把握できるか。
ADS-BとUTMの連携
ドローンと無人航空機管制システムとの連携は、ADS-B(Automatic Dependent Surveillance-Broadcast)と呼ばれる、GPSの信号を受信して現在位置を把握し、その情報に航行速度、航行している方向、機体を識別する情報などを付け加えて周囲に発信し続けるシステムの情報を運行管理ソフトとリンクさせ、無人航空機管制システム(UTM・・・Unmanned Aerial System Traffic Management)と連携させる方法で行われました。
AIを用いた状況把握
AIを用いた、リアルタイムの状況把握テストでは、上空のドローンによる映像から、避難者の人数と、レスキュー隊員や消防車などの配置の把握が行われました。
学習に使用されたデータは以下の枚数。
- Fire truck: 422枚
- People: 3993枚
- Rescue people: 859枚
実際の沖縄県総合防災訓練の動画
今後の展開
今後はドクターヘリに搭載されているIP無線との連携も検討していくとし、またドローンが複数上空を飛行する場合の航空管制も行っていくとしています。
AI技術については、学習データを増やすことで、さらに高精度なカウントを可能にしてく方針です。
画像・情報掲載元:PR TIMES