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ブルーイノベーション、北海道当別町での農作物運搬に関する実証実験を実施

11月16日、経済産業省北海道経済産業局はブルーイノベーションと共同で、ドローンによる農作物運搬実用化に向けた実証実験を当別町内において実施したことを発表した。当局では空の産業革命の実現を目指し、北海道内におけるドローンの地域実装に向けたビジネスモデルの具体的検討を推進している。

実証実験の舞台となった当別町では高齢化による農業従事者の身体的・精神的負担が大きくなっていることが課題となっている。本実証実験の目的は、そういった課題をドローン活用することで解決したり、その他利便性の向上や町内の活性化を目指すものだ。

実証実験の概要は以下の通り。

【日時】2020年11月12日(木)午前
【実施主体】ブルーイノベーション株式会社、当別町
【実施場所】道の駅北欧の風とうべつ~農家(約775m)
【機体情報】SkyDrive社製 「カーゴドローン」
【実施内容】朝の出荷を想定ユースケースとして、20kg運搬可能なドローンを使用し、農家から別の農家を経由しつつ道の駅へ運ぶ

SkyDrive社のカーゴドローンは航空機の開発手法を用いた安全で信頼性の高い重量物運搬ドローンだ。積載重量は最大30kgまで可能。土木建築での資材運搬や重量農作物の運搬、また災害時の物資の運搬に活用されている。2020年10月には豊田ものづくりブランドに認定された。SkyDrive社は今後、100kg以上の荷物を運搬できる製品を開発したいとしている。

実証実験では複数の農家へ着陸、野菜を積み、無事「北欧の風 道の駅とうべつ」へ届けられた。積載された野菜はカボチャやバレイショ、キャベツなど計15kg。全長約1kmの距離を飛行した。

当別町では、ドローンを活用した地域振興に着目し、2017年に商工課内にドローン係を新設。町内には北海道ドローン協会当別練習場を有し、道内におけるドローンオペレータの育成を推進しているほか、ドローンを活用した安心・安全なまちづくりや産業振興等の活動を推進している。

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