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無人航空機の先駆者ヤマハが遂にドローンを発表

YMR-01

ヤマハ発動機株式会社は、幕張メッセで10月11日から13日に開催される「第4回国際次世代農業EXPO」において、2018年販売予定の産業用マルチローター式無人航空機(ドローン)のプロトタイプ「YMR-01」を参考出品すると発表しました。二重反転ローターの特徴を活かした設計と、軽量カーボン製ボディにより、圃場の環境によっては1フライトあたり1ヘクタールの連続散布が可能と、同社の産業用無人ヘリコプターに匹敵する散布品質を実現しているとしています。

産業用無人航空機の先駆者ヤマハ

『ドローン』という言葉を耳にするようになったのはここ数年の話で、ドローン業界において日本は後進国と思われがちです。
しかし、『ドローン』という言葉は本来「無人航空機」を指す言葉であるため、無人ヘリも『ドローン』に含まれます。
そして、その無人航空機をいち早く産業利用してきたのがここ日本で、産業利用を推し進めてきたのがヤマハ発動機であることは、一般にはなかなか知られていません。

無人航空機が注目されだしたのが最近であるのに対し、同社は無人ヘリによる薬剤散布事業において30年余の実績を既に持っています。現在は国内水稲作付面積の40%以上をカバーしている状況です。

無人ヘリの欠点を補うドローン「YMR-01」

上記のように薬剤散布において圧倒的なシェアを持つヤマハ発動機ですが、無人ヘリでは対応しにくい狭小圃場では手作業で散布せざるを得ませんでした。

そこで注目を集め、拡大しつつあるのがマルチローター式の無人航空機、一般的に知られる『ドローン』です。
今回発表された「YMR-01」は、二重反転ローターと最新の軽量化技術を融合させることで、高品質な散布、使い勝手の良さ、そして信頼性を求める農業関係者のニーズに応えるモデルとなっています。6軸ローターの左右2軸を“上下二重反転”とする8枚ローター式を採用することで適切な降下気流を生み出し、二重反転軸近傍に散布ノズルをおくことにより作物の根本まで均一に薬剤を届けることが可能となっています。

「YMR-01」の特徴

  1. 上下二重反転ローターと散布ノズル最適配置による当社無人ヘリに匹敵する散布品質の実現
  2. 軽量で剛性バランスに優れたモノコックシェル構造カーボン製ボディ
  3. 電装系を冷却するダブルエアーインテークデザイン
  4. 着陸時の衝撃を緩和するランディングギア

今後ヤマハ発動機は、製品提供だけでなく、オリジナルのフライトシミュレーターなどを活用した実践的な教習サービスも用意するとしており、無人ヘリの時と同様に、まだまだ敷居が高そうに思われがちな国内でのドローンの活用を推し進める役割となるかもしれません。

画像・情報掲載元: ヤマハ発動機

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