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ドローン飛行を安全に!ゼンリンが提供する国際規格準拠の世界初API

ドローンプレスゼンリンZENRIN Maps API

2024年11月26日、株式会社ゼンリン(本社:福岡県北九州市)は、ドローンの安全な飛行経路設計を支援する「ドローンルート検索機能」と「ドローンルート評価機能」を搭載したAPIの提供を開始しました。このサービスは、ゼンリンが保有する地図情報と連携できる「ZENRIN Maps API」にて利用可能です。

ドローンの飛行経路設計には、作業工数の多さや設計者のスキルによるルートの正確性に課題がありました。ゼンリンはこれまでの実証実験と実装の知見を活かし、専門スキルに依存しない安全な飛行経路設計を支援する機能を開発しました。

▲「ドローンルート評価機能」イメージ

サービス開発の経緯

2022年12月より、有人地帯での目視外飛行が解禁されるなど、ドローンの活用が期待されています。一方で、飛行経路の構築には「経路計画に掛かる作業工数の多さ」「設計者のスキルに左右されるルートの正確性」などの課題がありました。

ゼンリンは、これらの課題を解決するため、これまで全国各地で行ってきたドローンの実証や実装の知見を活かし、作業者のスキルや経験値に左右されない安全な飛行経路設計を支援する機能を開発。ゼンリンが保有する各種地図情報を活用できる地図API「ZENRIN Maps API」に「ドローンルート検索機能」と「ドローンルート評価機能」の機能を追加しました。

ドローンの安全な飛行経路設計を支援する2つの機能の概要

今回APIとして提供されるのは、ドローンが安全に飛行するための「ドローンルート検索機能」と「ドローンルート評価機能」です。

ドローンルート検索機能 この機能は、飛行経路の出発地点と到着地点をゼンリンの地図データベース上で入力することで、周辺の地物情報(道路、建物、水路など)とドローン落下時の分散範囲を考慮し、リスクが最も低い安全な飛行ルートを自動的に生成します。

ドローンルート評価機能 この機能は、APIを使用せずに作成された既存の飛行ルートを、座標の入力によりその安全性を評価するものです。これにより、専門スキルが求められる経路設計業務の負担を軽減し、安全性を確保します。

「ドローンルート検索機能」では、ゼンリンの地図データベース上で飛行経路の出発地点と到着地点を入力することで、経路周辺の地物(道路・建物・水路等)情報と、ドローンが落下した際の分散範囲を計算し、リスクの最も低い安全な飛行ルートを自動生成します。「ドローンルート評価機能」は、当APIを使用せずに作成した飛行ルートでも、座標を入力することで安全性を検証する機能です。本機能により、専門スキルが求められる経路設計業務の属人化解消に貢献します。

【利用時の設定可能項目】

経路作成時の入力項目例
経路探索始点・終点の指定始点・終点の座標を入力。座標を地図上で選択。
経由地の指定経由地の座標を入力 or 座標を地図上で選択。
飛行高度の指定対地高度で飛行高度を入力。(m)
経路探索補助対人工地物距離人工地物と何m離れて飛行を行うかを指定する。
対自然地物距離自然地物と何m離れて飛行を行うかを指定する。
優先・回避地物リスト建物(飛行禁止施設・人口密集施設・一般家屋)、
交通(高速道路・一般国道・都道府県道・その他・鉄道)、
水系を選択し、選択された地物の上を優先的に飛行する
風速飛行時の風速を入力。(m/s)
最高対地高度最高対地高度を入力。(m)
飛行速度飛行速度を入力。(m/s)
飛行許可・禁止エリアの指定飛行許可エリアの指定飛行許可エリアの任意の形状を描画して座標を指定。
飛行禁止エリアの指定飛行禁止エリアの任意の形状を描画して座標を指定。

今後の展望

ゼンリンは、地理空間情報の活用を進めることで、物流、点検、測量などさまざまな分野でのドローン産業利用を支援しています。これにより、社会課題の解決に貢献し、便利で安全な空のインフラ構築を目指しています。

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