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空飛ぶ倉庫からドローンで商品配送!?アマゾンの未来構想!

アマゾン

ドローンを使ったサービスといえば真っ先に名前が出てくる会社がAmazonだと思います。

同社のドローン配送サービス「Prime Air」は、2016年12月7日にイギリスのケンブリッジシャー州で実際に配達を実施し成功させています。

ドローンを使ったサービスでも世界を牽引しているAmazonですが、「Prime Air」とはまた違った趣旨のドローンを使ったサービスの構想をしているとの情報が入ってきました。

その内容は今回の記事タイトルの通り、空飛ぶ倉庫からドローンで商品を配送するというもので、既に特許申請までされています。

今回はAmazonが構想しているこの未来的なアイディアの内容を解説していきます。

配達用ドローンを備えた空中倉庫

「空中倉庫」と聞いてどんなものを思い浮かべるでしょうか。

巨大なコンテナのようなもの、UFOのようなもの、想像すらできない物凄く未来的なもの、様々なイメージがあるかと思います。

Amazonが特許申請した内容によれば、意外かもしれませんが使うものは飛行船です。

飛行船といえば飛行機が今のように発展する前に、大陸を横断する際などに旅客や貨物を輸送する手段として使われていた言ってしまえば古い物です。

そんな飛行船を使うというのですから、意外だと思う方も多いでしょう。

しかし、飛行船はスピード等で飛行機に劣る部分はありますが、長時間飛行というポイントで見れば今回の「空中倉庫」というようなものには適した存在と言えます。

実際にAmazonが構想している「配達用ドローンを備えた空中倉庫」のイメージを見ながら内容を見ていきましょう。

こちらの画像の一番上に書かれているものが「空中倉庫」の飛行船です。

飛行船のサイズは全長100メートル近い、数百トンを運べる設計にする可能性もあり、飛行する高度は旅客機の巡航高度10キロメートルから十分な距離を確保した高度13.7キロメートル付近を飛行する計画です。

飛行船の吊られている部分が倉庫になっており、ここに待機中のドローンや商品が納められています。

そして矢印が伸びた先にある黒い小さな円盤のようなものが配達用ドローンです。

そのドローンは地上の街に向かってほぼ垂直に降りていき配達を済ませます。垂直に降ろす利点として、重力を利用して垂直に降ろすことにより消費電力を軽減できるため、ドローンの弱点であるバッテリーの短さも補えます。

配達を済ませたドローンは、「空中倉庫」の燃料補給用の燃料や商品と一緒に小型の飛行船に乗ってまた上空の「空中倉庫」に戻っていきます。

これら一連の動きを繰り返すことにより、空中で待機する飛行船の燃料不足、商品の枯渇、配達スピードの向上が可能になります。

また、「空中倉庫」、小型飛行船、ドローンは、配達をするためだけに空を飛ぶわけではなく、全体がネットワークで繋がっているため、天候や風の状態、それらの情報から弾き出された最適ルートなど、様々な情報を共有し、安全で効率的な運用を行えるように想定されています。

こちらは「空中倉庫」のイメージ画像です。

倉庫内左には複数のドローンを待機させており、右側には商品が並べられています。

倉庫内は地上の倉庫と同様に、ロボットを用いた仕分けが想定されています。

こちらは「空中倉庫」に燃料、商品、ドローンを積んだ小型飛行船がドッキングして補充を行っている図です。

「配達用ドローンを備えた空中倉庫」の可能性

このサービスが実現した場合、当然今までに見たことがないような光景を我々は目撃することになるでしょう。

たとえば、大規模なスポーツイベントが地上で行われている上空で、飲食物、グッズを大量に積んだ飛行船が待機し、そこから地上の人達に商品を届けたり、都市部の上空を巨大な広告付き飛行船を飛ばし、キャンペーン中の決まった時間だけ高度を600メートル程度に下げ、その下にいる多数の注文者に商品を数分以内に一気に届けたり、人が多く集まる野外イベントの時などに倉庫内で調理した食品をすぐに配達するなどをAmazonは検討しており、想像するだけでも楽しくなってくる案ばかりです。

最後に

Amazonがドローンを使った宅配を実現する計画を発表した時、「そんな世界が本当に訪れるのか。」「訪れたとしても遠い未来になるんじゃないか。」というような声をよく耳にしました。

しかし、それからたったの数年で実際にドローンでの宅配を実現させてしまいました。

Amazonだけではなく世界中のあらゆる企業が、実現まであと一歩のところまで漕ぎ着けています。

今回の「配達用ドローンを備えた空中倉庫」も今は型破りな発想に思えますが、もしかしたらほんの数年後にはどこかのイベントで、上空に停泊した空中倉庫から荷物を積んだ複数のドローンが地上に降りてくる光景を見られるかもしれません。

画像掲載元:TECH TIMES

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