アフリカは、医療用ドローン配送で世界をリードしてきました。 そして今回、インスタントロジスティクスのリーダーであるZiplineは、アフリカのEコマースプラットフォームJumiaとの提携を発表し、Ziplineの配送システムとJumiaの配送ネットワークを統合してアフリカにおけるEコマースの自動オンデマンド配送を展開することを明らかにしました。
ドローン配送先進国のアフリカから、世界へ
EVP JumiaのApoorva Kumar氏(グループCOO)は、「最新のインスタント・ロジスティクス技術を利用することで、消費者が必要とする商品をオンデマンドで即座に届けることができるようになる」と述べています。「電子機器、ファッション、健康、美容など、どのカテゴリーを注文する場合でも、Ziplineのインスタント・ロジスティクス・システムは迅速かつ便利なアクセスを提供します。これは、Jumiaの持続可能性及びイノベーションへのコミットメントをサポートし、従来の配送サービスに課題がある地方や、遠隔地へのアクセスを提供します。」
様々なユースケースを想定し、多様な商品を組み合わせて、最大2,500kmのテスト走行が行われました。ガーナのオメナコにあるZiplineの拠点から、85km離れたJumiaの拠点までの配送を1時間以内に完了し、配送サイクルに関わるすべての関係者が完全に可視化された状態で実施されました。両社は今後、コートジボワールやナイジェリア、その他の国へ事業を拡大する予定です。
アフリカから近隣各国の中小企業をドローンでサポート
Zipline Africaのシニア バイス プレジデントであるDaniel Marfo氏は次のように述べています。
「ZiplineはJumiaと提携し、インスタント・ロジスティクスを利用してアフリカ全域の顧客の生活を改善できることを嬉しく思います。このコラボレーションによって顧客の商品へのアクセスが増え、中小企業の成長を助けることができます。Ziplineの安全で効率的なインスタント物流システムは、Jumiaでのショッピングをさらに便利で持続可能なものにし、顧客にとってアクセスしやすいものにするでしょう。」
Ziplineのインスタントロジスティクスシステムは、最先端の自律型プラットフォーム、軽量の電気飛行機、自動車による配送よりも排出量が98%少ない飛行管理システムを備え、これらすべてが一体となって、消費者が必要とする商品を45分以内に提供することを可能にします。Jumiaの物流ネットワークは、アフリカ11カ国に30を超える倉庫と3,000以上のドロップオフ・ピックアップステーションで構成されています。Jumiaは、2020年に第三者へのサービス提供を発表しました。
今回の提携は、手頃な価格で環境に優しい配送を提供するというJumiaの公約を再確認するものとなりました。同社はさらに、ガーナのSolar Taxi、ケニアのeBeeと協力し、クリーンで持続可能な再生可能エネルギーの利用による環境負荷の軽減を目指しています。
現在拡大していくEコマース業界と組み合わさることで、世界各国の小売においても今後ますますドローンの活用が期待されそうですね。